- News
- 製造
サプライチェーン管理にブロックチェーンを応用、NTTデータが米Skuchainと開発へ
サプライチェーン管理(SCM:Supply Chain Management)にブロックチェーンを応用したサービスをNTTデータが開発する。2017年から提供している業務データ交換サービス「iQuattro」の一部として提供する予定。2018年1月24日に発表した。
NTTデータは、受発注情報や生産・納入計画情報、出荷・着荷情報などを秘匿性を保ったまま交換するためのサービス「iQuattro」を提供している。同サービスの一環として、サプライチェーン管理(SCM:Supply Chain Management)の機能を開発し追加・拡張していく(図1)。サプライチェーンを構成する企業同士をつなぎ、全体の需給バランス情報などをリアルタイムに把握できるようにする。
開発にあたっては、ブロックチェーンを応用したSCMシステムを開発する米Skuchainと組む。2014年創業のSkuchainは、信頼性や秘匿性を確保しながらサプライチェーン上での取引を実装する「BRACKETS」や、部品などサプライチェーンの最小単位での追跡を可能にし全体を視覚化する「Popcode」、取引時間短縮などを可能にする「IMT」などを開発している。
近年は、サプライチェーン上で、モノの流れをリアルタイムに把握したり、在庫リスクや金融コストを引き下げために取引が偽物でないことの証明を求めたりする動きもある。そのような動きに対応する機能や、金融機関と連携して入出金を早期に処理する機能なども両社で開発し提供する計画だ。
NTTデータとSkuchainは、新しいSCMサービスが提供可能であることは確認済み。今後は、顧客企業ごとにブロックチェーンを応用できるかどうかを検証していく。並行して、Skuchainが開発したブロックチェーンの教育プログラム「Hyperledger Edu」を、NTTデータが日本向けに改良して提供する。