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IoTデバイスへのサイバー攻撃などを監視するサービス、日立ソリューションズ・クリエイトが提供
2022年7月5日
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスの脆弱性やサイバー攻撃の発生などを監視するサービスを、日立ソリューションズ・クリエイトが2022年3月30日から開始している。IoTデバイスに専用のエージェントソフトウェアを組み込み、稼働状況をモニタリングする。同日に発表した。
日立ソリューションズ・クリエイトの「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスのサイバー攻撃への耐性を高めるためのサービス(図1)。各社のIoTデバイス用にカスタマイズしたエージェントソフトウェアを組み込んだうえで、稼働状況をモニタリングし、脆弱性やサイバー攻撃の有無、有事の際の障害調査や情報不正流出の痕跡調査などを実施する。
エージェントソフトウェアなどには、米Firedome製のセキュリティ製品「Firedome」を利用する。サービス開始に向け、販売代理店契約を結んだ。
先行して2020年からフィージビリティスタディ(実現可能性調査)を実施した。デジタルサイネージ用デバイスなどを対象にした調査では、サイバー攻撃者の偵察活動(ポートスキャン)や不正アクセス(パスワードの総当たり攻撃)、既知・未知のマルウェア実行などに対する効果が認められたという。その際、エージェントソフトウェアがIoTデバイスに求める動作負荷も軽微だった。
同社によれば、IoTデバイスの利用が広がる一方でセキュリティ脅威も深刻になっている。総務省はIoTデバイスメーカーに対し、2020年4月以降に販売するIoTデバイスへのセキュリティ対策を義務付けてもいる。
IoTデバイス向けセキュリティソリューションの料金は、利用環境や要件に合わせた個別見積もりになる。