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小田急が江ノ島で自動運転バスの実証実験、スマホアプリで乗り換え検索や乗車予約が可能
2018年9月3日
小田急電鉄が、小型自動運転バスを使用した実証実験を神奈川県・江ノ島で2018年9月6日から実施する。自動運転バスへの乗り換え検索や乗車予約を可能にするスマートフォン用アプリも用意する。アプリはヴァル研究所が提供する。2018年8月14日に発表した。
今回の実証実験は、一般車両や自転車、歩行者が行き交う公道における自動運転バスの安全性や、自動運転バス実用化に向けた各種サービスを検証するもの。神奈川県・江ノ島の江ノ島ヨットハーバーで開催予定の「セーリングワールドカップシリーズ江ノ島大会」の会期に合わせた2018年9月6日から9月16日にかけて実施する。
車両は、日野自動車製の小型バス「日野ポンチョ」を改造し、自動運転機能を持たせたもので、自動運転レベル3相当の条件で走行する(図1)。レベル3とは、規定の条件を満たす公道を走行し、自動運転システムが車両操縦のすべて受け持つが、システムが必要とすれば運転手が操縦を担当する。
走行ルートは、小田急グループの江ノ島電鉄が運営する江ノ電バスの区間の一部。江の島ヨットハーバー近くに特設の停留所「小田急ヨットクラブ」を設け、「江ノ島海岸」バス停との間、およそ1kmを往復運転する(図2)。
またヤフーのスマホアプリ「Yahoo!乗換案内」において、「小田急ヨットクラブ」への乗り換え検索を可能にする(図3)。自動運転バスへの乗車予約もアプリが表示するリンク先で受け付ける。加えて、小田急江ノ島線の「片瀬江ノ島」駅と「藤沢」駅の構内図を表示し、バリアフリー経路などを表示する。江ノ島周辺のカフェ情報もアプリで提供する。
ただし、自動運転バスへの乗車予約は、すでに定員に達している。特設サイトで8月14日から450名程度を募集していた。運賃は無料である。
企業/組織名 | 小田急電鉄 |
業種 | 交通 |
地域 | 東京都渋谷区 |
課題 | 観光地などでのイベントなどを想定した新たな移動手段を確立し提供したい |
解決の仕組み | 自動運転レベル3の機能を持つバスと、スマホの乗換案内アプリを連携し、スムースな乗換や乗車予約を可能にする |
推進母体/体制 | 小田急電鉄、ヴァル研究所 |
活用しているデータ | 自動運転のための位置情報や周辺情報、乗換案内のための位置情報など |
採用している製品/サービス/技術 | 自動運転機能を持たせた小型バス「日野ポンチョ」(日野自動車製)、「Yahoo!乗換案内」 |
稼働時期 | 2018年9月6日〜9月16日 |