• UseCase
  • 製造

化学メーカーのアイカ工業、全社の顧客接点強化へ20拠点の名刺・商談データを統合する基盤に刷新

ANDG CO., LTD.
2026年8月28日

化学大手のアイカ工業は、営業拠点で個別に管理する名刺やメール、商談履歴などの顧客データを統合するデータ基盤に刷新した。データの精度を高め、全社的な営業活動や顧客対応に生かせるようにする。中期経営計画「Value Creation 3000 & 300」に基づく社内DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環。名刺管理サービスを手掛けるSansanが、2026年8月12日に発表した。

 化学大手のアイカ工業は、産業用接着剤などの化成品や、国内シェア首位のメラミン化粧板といった建装建材品を製造・販売する。同社は中期経営計画「Value Creation 3000 & 300」で社内DX(デジタルトランスフォーメーション)を重要課題に掲げ、既存データの管理と活用の仕方の見直しを進めてきた。

 その一環でこのほど、社内に蓄積した名刺データなどを起点に、顧客に関する情報を一元管理するデータ基盤に刷新した。同一企業の情報を名寄せして精度を高めることで、全社的な営業活動や顧客対応に生かすのが目的だ。

 新たなデータ基盤では、北海道から沖縄まで20近くの営業拠点で管理する名刺やメール、商談履歴といった顧客データをクラウドに集約し、全社員が参照できる仕組みにした。得意先や仕入れ先などのデータを、企業・事業所データベースの企業名や住所、電話番号などから識別コードを付与する仕組みで、同一企業を識別して扱えるようにする。

 統合したデータからは、社内が持つ人脈を営業アプローチに使うなど、より活発な営業活動ができるようにする。顧客側の担当者が異動した場合も、過去の商談経緯を後任へと円滑に引き継げるようにした。

 今後は、生成AI(人工知能)技術やBI(Business Intelligence)ツールの活用を見据えている。アイカ工業 執行役員 デジタルイノベーション推進部長 グローバルITプランニング・サイバーセキュリティグループ長 沖永 剛義 氏は「顧客接点データと基幹データを横断的に統合し、営業活動や経営判断における意思決定の精度とスピードをさらに高めていく」とコメントしている。

 データ基盤には名刺管理サービス「Sansan」(Sansan製)を導入し、データ正規化サービス「Sansan Data Intelligence」(同)で表記揺れや重複を解消した。Sansan Data Intelligenceでは「SOC(Sansan Organization Code)」と呼ぶ識別コードを独自に付与する。

 アイカによると、既に名刺管理サービスは利用していたものの、名刺データの更新漏れや他の営業支援サービスとの連携面に不備があり、より精度の高いデータの必要性が明らかになったという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アイカ工業
業種製造
地域名古屋市(本社)
課題各営業拠点で名刺・商談データが個別に管理され、顧客情報の精度が保てておらず活用できていない
解決の仕組み名刺・メール・商談履歴をクラウド上に集約し、識別コードによる名寄せで同一企業を統合的に扱えるデータ基盤に刷新。社内人脈の営業活用や、担当者異動時の商談引き継ぎを可能にす
推進母体/体制アイカ工業、Sansan
活用しているデータ名刺、メール、商談履歴など
採用している製品/サービス/技術名刺管理サービス「Sansan」(Sansan製)、データ正規化サービス「Sansan Data Intelligence」(同)
稼働時期--