• UseCase
  • 公共

首都高、ドローンや巡回車両などの点検機器を連携する道路点検の仕組みを実証

DIGITAL X 編集部
2026年9月3日

首都高速道路は、ドローンや道路パトロールカーなど道路点検に関わる複数の機器をリアルタイムに連携する仕組みの実証実験を実施した。、広域の状況把握から現場対応までを一体で担う道路管理業務を通じて、安全かつ持続可能なインフラ管理の実現につなげる。2026年8月25日に発表した。

 首都高速道路(首都高)が実施したのは、道路点検に使う点検機器を連携し、取得する映像や位置情報をリアルタイムに集約する仕組みの実証実験。道路の広域把握から現場での詳細確認までの一連を把握し、道路保全業務の高度化につなげられるかを検証するのが目的だ。実証の結果、複数の点検機器を統合して扱う際の運航管理やオペレーションフロー上の課題を整理できたとする。

 実証は2026年3月30日に、大橋ジャンクション(東京都目黒区)、千葉県君津市、茨城県守谷市、埼玉県川口市の4拠点で実施した(図1)。

図1:実証した各現場ではドローンやパトロールカー、ウェアラブルカメラなどをそれぞれ利用する

 取得した点検機器の映像は、首都高の総合防災情報システムの一部を構成する「リアルタイム動画配信システム」に集約した(図2)。ドローンやパトロールカーの位置情報は「運航管理システム」で管理し、映像を組み合わせることで複数地点の状況を把握する。

図2:「リアルタイム動画配信システム」のダッシュボード画面に点検機器からの映像を表示する

 連携した機器は、上空からの広域点検に用いるVTOL(Vertical Take-Off and Landing:垂直離着陸型)固定翼ドローンや、構造物など詳細点検のためのマルチコプタ型ドローンなど。現場で異常対応するための道路パトロールカーやウェアラブルカメラなども連携した。

 首都高速道路は今後、ドローンを含む複数の点検機器を連携させた道路インフラ点検の社会実装に向けた取り組みを進め、道路管理業務の省人化・効率化と安全で持続可能なインフラマネジメントの実現を目指すとしている。

 実証には、首都高の維持管理を担う首都高技術と、産業用ドローンのエアロセンス、ドローン技術開発のKDDIスマートドローンが参画した。国土交通省の中小企業イノベーション創出推進事業の一環。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名首都高速道路
業種公共
地域東京都千代田区(本社)
課題道路管理業務の省人化・効率化を進めながら、安全で持続可能なインフラマネジメント体制を実現したい
解決の仕組みドローンや道路パトロールカーなど道路点検に関わる複数の点検機器を接続し、各機器の映像情報や位置情報をリアルタイムかつ一元的に取得・管理する仕組みを実証する
推進母体/体制首都高速道路、首都高技術、エアロセンス、KDDIスマートドローン
活用しているデータドローンや道路パトロールカーの位置情報、道路状況のリアルタイム映像
採用している製品/サービス/技術「リアルタイム動画配信システム」(首都高速道路の総合防災情報システムの一部)、「運航管理システム」(同)
稼働時期2026年3月30日(実証実験日)