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アップル引越センター、長距離便の配車計画の自動作成に数理最適化技術を使うシステムを開発

DIGITAL X 編集部
2026年9月14日

アップル引越センターを展開するアップルは、長距離便の配車計画の作成に数理最適化技術を使うシステムを開発した。複数案件を扱う際にトラック1台の積載率を高めつつ、計画作成に要する時間の短縮を図る。システムを開発したDataPrism Technologiesが2026年9月1日に発表した。

 アップル引越センターを展開するアップルが運用を開始したのは、長距離便の配車計画の作成に数理最適化技術を使うシステム。輸送上の制約を満たしながら積載率を高めるとともに、配車計画の作成に費やす時間を減らすのが目的だ。

 新システムでは、車両の積載容量やエリア間の移動にかかる折り返し時間、大型案件の積み合わせ制限といった現場の運用ルールを踏まえたうえで、運行数が最小となる組み合わせを算出する。

 その配車案を基に、担当者は現場判断も含めた調整を加えて最終的に確定する仕組みにした。引っ越し日の変更やキャンセルが生じた場合は、その時点での条件を基に計画を作り直す運用を想定する。

 導入に先立っては、2025年の実案件データを使った複数期間にわたる評価を実施した。その結果、手作業で作成した配車計画と比べて運行総数と荷物を積まない空車運行が共に減少し、平均積載率は5ポイント向上したことを確認した。加えて、配車計画の作成に要する時間は、従来の約1時間30分から数十秒へと短縮。案件数が最も多い繁忙期でも20分程度に収まったとする。

 引っ越しの長距離便では、行き先・日付・荷物量の組み合わせを基に、複数の依頼を1台の車両にまとめる「グルーピング」によって輸送効率を高めている。しかし、輸送上の制約を満たす組み合わせは人手で探索していた。また、引っ越し日の変更やキャンセルが生じた際の組み直しには同等の時間を要するため、条件が変わっても部分的な手直しにとどめざるを得なかった。

 システムの開発には、AI(人工知能)システムの開発を手掛ける東京大学発スタートアップDataPrism Technologiesが協力した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アップル(アップル引越センター)
業種物流
地域東京都中央区(本社)
課題長距離便の配車計画は人手に頼り、特に繁忙期には作成に時間を要するほか、条件変更時での組み直しにも時間がかかる
解決の仕組み数理最適化により運行数が最小となる配車計画を自動作成するシステムを開発し、積載率を高めながら計画作成時間を短縮する
推進母体/体制アップル、DataPrism Technologies
活用しているデータ案件ごとの行き先・引っ越し日・荷物量など
採用している製品/サービス/技術数理最適化技術
稼働時期--