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トイレの利用状況などを知らせるIoTサービス、ユニアデックスが設備保全業者に提供へ
トイレの利用状況や給排水設備の稼働状況などを検知して管理者に通知するIoTサービスを開発したとユニアデックスが2017年9月21日に発表した。施設保全業務に携わるビルメンテナンス事業者や施設工事業者を対象に10月16日に発売し、11月1日からサービス提供を始める予定だ。施設保全業務向けIoTサービス「AirFacility」シリーズの第1弾になる。
トイレ用IoTサービス「AirFacility Aqua(エアーファシリティー アクア)」は施設の維持管理担当者を対象にしたもので、トイレの利用環境を維持するとともに、管理担当者の負荷軽減を目指す。まず、個室トイレの扉の開閉状態を管理者に知らせるサービスから始め、2018年1月からは、トイレ内の温湿度や給排水ポンプの障害、トイレの利用者数知らせる機能を追加する。
トイレに、ドア開閉センサーや温湿度センサー、人感センサーなどを設置。各センサーからはBluetoothあるいはEthernetでIoTゲートウェイにデータを送信する。ゲートウェイは3G/LTEの通信網を介してインターネットにアクセスし、日本ユニシスグループが運営する「IoTビジネスプラットフォーム」のデータを送信する(図1)。
IoTビジネスプラットフォーム上に動作するAirFacility Aquaは、各種センサーが収集したデータから稼働状況を集計。計測値が事前に設定したしきい値を超えていないかを監視する。しきい値を超えるとメールで管理者に通知するほか、関連する業務システムとのデータ連携も図る。
AirFacility Aquaのサービスプランには「ライト版」と「スタンダード版」がある。管理できる個室の数の違いで、ライト版は50室まで、スタンダート版は1000室まで対応する。いずれも基本サービスと個室ごとのデータ収集サービスからなる。基本サービスの利用料はライト版が月額3000円から、スタンダード版は月額3万円から(30個室のデータ収集料を含む)。データ収集は個室当たり月額500円。2018年1月から提供予定の温湿度検知、障害通知、利用人数計測に各サービスは別途利用料が発生する。