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衛星画像をAIで分析し状況変化を検知するサービス、アビームコンサルティングが開始

DIGITAL X 編集部
2017年11月9日

衛星画像をAI(人工知能)で分析し、状態の変化を検知するサービスをアビームコンサルティングが開始した。同社のクラウドサービス「ABeam Cloud」の1機能として提供。分析結果を業務に活用するためのコンサルティングサービスも用意する。2017年11月1日に発表した。

 衛星画像をAI(人工知能)で分析する仕組みは、米Orbital Insightが開発したもの。アビームコンサルティングは、同社とパートナー契約を結び、日本でサービスを提供する。衛星画像の変化をOrbital Insight独自のAIアルゴリズムで分析することで、例えば、駐車中の車両や、建築物、地所、植生、気象、資産などの状態変化を検知できる。

 この分析結果から、日々の業務のパターンを変更すれば、業務効率を高められるという。Orbital Insightが実施した事例では、量販店の巨大な駐車場に止まっているクルマの台数の変化を独自アルゴリズムで分析し、店舗の売り上げの推移を予測したところ、一定の成果を収められたという(図1)。

図1:衛星画像を分析し、量販店の駐車場に止まっている自動車の台数を検知した例

 コンサルティングサービスは、自動車や建築物などの使用状況を知りたい業種などを対象に提供する。衛星画像の分析結果から、経済指標を予測したり、流通状況や建築状況、交通量の変化を知らせたり、ローンなど金融商品における利用者の不正を検知したり、災害時の被害状況を把握したりが可能になるとしている。