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ランニングフォームを撮影すれば改善点が得られるスマホアプリ、DKHがアシックスのデータ使い実現
2017年11月10日
ランニングフォームも撮影するだけで改善点が示されるスマートフォン用アプリケーションが2017年11月中旬に登場する。身体の動きなどを可視化する技術を持つディケイエイチ(DKH)が、スポーツ用品メーカーのアシックスと共同で開発した。DKHが2017年11月2日に発表した。
体力維持や健康増進を目的にランニングを楽しむ人が増えている。だが、ランニングフォームについて、知識を持つトレーナーの指導を受ける機会はまれだ。そこでディケイエイチ(DKH)は、ランニングフォームをスマートフォンで撮影すれば、改善点などを指摘するスマホ用アプリケーションを提供することにした。
提供するのは「Run-DIAS(ラン-ディアス)」というサービス。iOS端末向けの専用アプリケーションでランニングフォームを撮影すれば、AI(人工知能)がでランニングフォームを解析し、他社との比較などにより、改善点を提示する。
Run-DIASでは、走行中のランナーを撮影した画像をクラウドにアップロードすれば、AIが人間の関節の位置を示す「関節点」検出し、身体の動きを分析。ピッチやストライド、身体の上下動、体幹の傾き、腕や脚の振り幅などを数値化する(図1)。数値化することで、平均的なランナーと比較し、ランナー特有の傾向を指摘する。
ランニングフォームの解析においては、スポーツ用品メーカー、アシックスのスポーツ工学研究所が持つ多数のランナーの走り方に関するデータを活用する。評価基準の設定においても、同研究所の協力を仰いだ。フォームの解析にはDKHが長年、研究・開発してきた動作解析技術を使用する。
DKHは今後、今回開発した技術をランニング以外の、さまざまなスポーツのフォームの解析などに応用していく考えだ。