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産業用機械の稼働データを収集・蓄積するサービス、ユニアデックスが発売

DIGITAL X 編集部
2017年12月1日

産業用機械メーカーを対象に、産業用機械の稼働データを収集・蓄積するサービスをユニアデックスが2018年1月10日から開始する。機械の稼動状態に応じた故障対応や保守を実現するためのシステム負荷やコストの削減を可能にする。2017年11月15日から販売している。

 ユニアデックスが提供するのは「AirProduct Machine(エアープロダクト マシーン)」というクラウドサービス。産業用機械メーカーを対象にしたもので、製品の稼働データがクラウド上に蓄積されるため、故障対応や保守の担当部署は各製品の稼働状況を把握できるようになる(図1)。異常を知らせるデータの受信時には、担当部署に警告を送ることもできる。

図1:ユニアデックスの「AirProduct Machine」が産業用機械メーカーにもたらす効果

 担当部署は製品の稼働データや故障データを確認することで、訪問修理が必要かどうかを判断し、軽微なトラブルなら遠隔操作で故障から復旧させたり、製品の状態をより詳しく知るための追加情報を取得したりが可能になる。客先への担当者の派遣回数を減らせ、業務負荷とコストの削減につながる。

 訪問修理においても、事前に修理に必要な部品が把握できるため、部品の早期手配や、どのように修理すればよいのかの事前確認ができる。故障から稼働再開までの時間を短縮でき、顧客満足度を高められる。将来は蓄積したデータを分析する機能を追加し、予知保全に役立てる予定である。

 本サービスは、日本ユニシスグループのクラウド基盤「IoTビジネスプラットフォーム」上に構築する。製品からのデータは、クラウド上で集計されグラフなどの形で表示できる。各種データを呼び出すAPI(Application Programming Interface)を用意しており、導入メーカーは自社業務に合わせて、データの表示形式や、製品の遠隔操作画面を開発できる。

 AirProduct Machineの利用契約期間は、最短1カ月からになっている。本格的なシステムを構築する前の実証実験などにも利用できる。

 ユニアデックスは今後、工作機械や、農業機械、化学機械、医療機器などの産業用機械メーカーにAirProduct Machineを提案し、4年間に100社への導入を目指す。