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組み込み機器の脆弱性を洗い出すラボ、PwCサイバーサービスが開設

DIGITAL X 編集部
2017年12月19日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)端末など組み込み機器の脆弱性を洗い出すための施設「ハードウェアハッキング・ラボ」をPwCサイバーサービスが開設した。ソフトウェアとハードウェアそれぞれのハッキング技術を持つ専門家を配置し、国内最高レベルのサービスを提供するという。2017年12月5日に発表した。

 PwCサイバーサービスが開設した「ハードウェアハッキング・ラボ」が対象にするのは、自動車や、工場の製造機器、医療機器、家電製品などインターネットにつながる機能を持つ組み込みシステムや、発電所などのプラント。対象機器を分解して分析したり、プログラムのリバースエンジニアリング(バイナリからプログラム言語のコードに逆変換すること)によってソースコードを取得するなど、高度な手法を駆使する専門家が攻撃者の立場に立って分析する(図1)。

図1:自動車の脆弱性診断の例

 リバースエンジニアリングでソースコードを取得できたら、ソースコードの記述の不備を調べる「静的テスト」や、プログラムの不正な動作を調べる「動的テスト」などのテスト手法で詳細に分析する。脆弱性を発見したら、テスト用攻撃コードを作製して攻撃を実行し、攻撃がどのような結果を招くのかを調べる。