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制御機器ネットワークのセキュリティ評価サービス、NECがGE Digitalと組み提供

DIGITAL X 編集部
2018年1月22日

制御機器をつなぐネットワークのセキュリティ強度を評価するサービスをNECが開始した。米GE傘下でデジタル化に向けた事業を展開する米GE Digitalと連携し、評価に加え、セキュリティの強化策なども提案する。2018年1月15日に発表した。

 NECが提供する「OTセキュリティ・アセスメントサービス」は、産業用の制御機器が接続されている「OT(Operation Technology)」領域の安全性を検証するサービス。米GE Digitalと協業し開発した。製造業などが持つOTネットワークに潜むセキュリティリスクを国際標準の指標で評価し、リスクが見つかれば対応策を提案する(図1)。

図1:「OTセキュリティ・アセスメントサービス」の流れ

 OTのネットワークが侵害されると、生産設備の破壊や、現場の担当者の負傷などにつながる深刻な事態を招く。そのため、どの企業もOTのネットワークは外部との接続を極力減らすなどし脅威から守ってきた。それが、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の進展に伴い、OTのネットワークがインターネットに直接つなげるケースも増え、セキュリティを確実に守ることが難しくなっている。

 なおNECは、サービス提供と並行し、GE DigitalのOTネットワーク向けセキュリティ対策アプライアンス「OpShield」も販売する。産業システム特有の通信プロトコルを解析し、通信を監視することで、攻撃の兆候とみられる不審な通信を検知して遮断する。

 OTセキュリティ・アセスメントサービスの料金は個別見積もり。OpShieldの価格は最小構成で500万円(税別)から。