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生産ラインの不良品発見などに使える画像認識が可能な監視カメラの開発ボード、コアが発売

DIGITAL X 編集部
2018年1月23日

組み込み機器を手掛けるコアは、AI(人工知能)による画像認識機能を組み込める監視カメラの開発ボードを発売した。組み込み機器向けAI環境を使って画像認識機能を搭載する。2018年1月19日に発表した。

 カメラ開発用ボード「GR-LYCHEE」は、ARMの32ビット・プロセサコア「Cortex-A9」を搭載。付属の産業用カメラをフラットケーブルで接続し、組み込みプログラムを開発すれば、監視カメラのプロトタイプを作成できる。インターネットへの接続インタフェースとして無線LANとBluetoothの通信機能をもち、これらを使えば、空調機の異常発見や生産ラインの不良品発見などにも利用できるとしている。

 AI環境としては、ルネサスエレクトロニクスの組み込み機器向け「e-AIソリューション」に対応し、学習済みのAIモデルを組み込みプログラムに取り入れられる。画像処理やAIの専門知識がなくても、画像認識AIアルゴリズムをカメラに組み込めるとしている。

 プログラムの開発環境としては、ARMが提供する「ARM mbed」に対応した。C++に対応する開発環境で、さまざまなプログラム部品が用意されるため、それらを組み合わせる程度のプログラミングで組み込み用ソフトウェアを開発できる。