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楽天と米ウォルマートが提携、2018年内に日本でネットスーパーを共同で開業

DIGITAL X 編集部
2018年1月29日

楽天と米ウォルマート(Wal-Mart Stores)が提携した。日本でネットスーパーを共同で開設するほか、楽天Koboの電子書籍やオーディオブックをアメリカのウォルマート店舗で販売する。Wal-Mart Storesとその子会社である西友、そして楽天が2018年1月26日に発表した。

 日本でのネットスーパーは、Wal-Mart Storesの子会社である西友と楽天が共同で開設する。新会社を設立し、2018年第3四半期のサービス開始を予定する。配送能力を拡大し、品揃えを充実させることで利用者に便利なサービスになることを目指す。

 配送能力については、開設当初は西友の実店舗から配送するものの、2018年内にネットスーパー専用の配送センターを設置する。一方の品揃えでは、西友が販売する生鮮食料品や日用品に加え、人気が高まっているカット野菜やミールキットなど半調理食品も提供する。楽天が販売している地方から直接取り寄せる食料品も提供する計画だ。

 ネットスーパーでは利用客の購買データをAI(人工知能)で分析し、おすすめ商品を提案する仕組みを取り入れる。さらに、楽天が運営する「楽天スーパーポイント」も利用可能になる予定だ。

 楽天Koboの製品は、Wal-Mart Storesがアメリカでの独占販売権を得てWeb直販サイトで販売する。2018年内に楽天Koboが扱う電子書籍やオーディオブックおよそ600万作品の販売を開始する予定だ。楽天Koboの電子書籍リーダーも販売する。電子書籍やオーディオブックの購入に使えるプリペイドカードは、米国内に4000以上ある実店舗で販売する。