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企業が持つ非構造化データに”正体不明”のファイルが急増、米Veritas調べ

DIGITAL X 編集部
2018年2月8日

企業が所有する非構造データが急増するなか”正体不明”のファイルが増えているーー。こんな調査結果を米Veritas Technologiesが発表した。2017年に企業で生成されているファイル数は急増し、そのなかで正体が分からないファイルが増えつつある。日本法人が2018年1月31日に発表した。

 米Veritas Technologiesは、企業が所有する非構造化データに関する調査「Data Genomics Index」を実施している。このほど発表されたのは、同レポートの2017年版の日本語版。同レポートによれば、2017年に企業で生成されたファイル数は、2016年から48.7%増加した。このペースが続けば、ファイル数は2年でほぼ倍になる。

 増え続けるファイルの数を所有者別にみると、1位は開発者用データの17.5%。それに正体不明のデータが16.3%で続く。データサイズでは、1位は圧縮済みファイルの20.4%、2位は調査対象のファイル種別から外れるものの15.3%。そして3位に正体不明のファイルが11.2%が入る(図1)。特に、正体不明なファイルのデータサイズは前年から28%増え、ファイル数で見ると同51%増えた。

図1:4種類のファイルで、企業が持つファイル全体の50%以上のサイズとなる

 こうした傾向をレポートは、企業が顧客向けに独自に開発したアプリケーションを提供する動きが広がっているためと分析している。独自開発のアプリケーションが使っている独自形式のファイルが増え、それらが“正体不明”にカウントされた。

 VeritasのData Genomics Indexは、企業のデータ管理の現状を把握するのが目的。「Fortune 500」に入る企業の86%を顧客に持つことから、顧客企業が保有データを匿名化して収集し分析している。