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KDDI、IoTシステム構築に利用できるAPIのマーケットプレイスを開設

DIGITAL X 編集部
2018年2月6日

KDDIは、IoTシステムのクラウド側のシステム構築に利用できるAPI(Application Programming Interface)を公開するマーケットプレイス「KDDI IoTクラウド API Market」を2018年1月30日に開設した。KDDIだけでなく、ほかの開発者や企業もAPIを公開でき、利用者から料金を受け取れる。開設時点で45社がAPIを公開する意向を示している。

 IoTのシステムを構築するには、センサーを現地に配置するだけでなく、データを集約分析して、何らかの動作をするクラウド側のシステムを開発しなければならない。従来は業者が販売しているAPIを年間契約で購入したり、オープンソースのAPIを探し、必要に応じて改修して使わなければならなかった。

 KDDIはKDDI IoTクラウド API Marketの解説によって、IoTシステムのクラウド側の開発作業をより簡単なものにすることを狙っている。APIの利用を希望する企業はKDDI IoTクラウド API Marketで目的のAPIを探し、提供者に利用を申し込めばすぐに使える。API使用料の決済もKDDI IoTクラウド API Marketで完了する。

 API提供者にとっても、KDDI IoTクラウド API Marketは明確な目的を持ってAPIを探しに来る企業が集まる場であり、利用者の想定用途に対応するAPIを公開すれば、多くの企業に使ってもらえる。使用料の決済手続きもKDDI IoTクラウド API Market内で完了するので、決済にかかる面倒な手続きを大きく減らせる。

図1:KDDI IoTクラウド API Marketは、利用者だけでなく、APIを公開する開発者にもメリットがある

 利用料金は、APIを開発し提供する開発者が支払う。APIの「年間登録料」として1件のAPIにつき2万5000円が必要。さらに「APIマーケット手数料」として、API売上高に応じた料率で手数料がかかる。API利用者は、APIを公開している開発者にAPI利用料を支払えば良い。