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自社工場での導入経験活かしたIoTシステムのショールーム、アイデンが開設
2018年2月5日
制御盤メーカーのアイデンが、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連システムのショールームを開設した。自社工場にIoTシステムを導入・運用している経験を盛り込んでいるのが特徴。これを機にアイデンはIoTシステムの販売を始める。システムを納入した独シーメンスの日本法人が2018年1月30日に発表した。
アイデンは石川県金沢市に本社を置くメーカー。電気機器を制御する制御盤の製造・販売を手掛ける。今回、金沢市内にIoTシステムのショールームを開設した(図1)。2017年にIoT製品/サービスを手がけるシーメンスと売買契約を締結。北陸地方の中小企業を対象にIoT関連製品を提案し、システム構築を手がけて事業拡大を図りたい考えだ。
新ショールームは。自社でのIoTシステムの導入・運用経験を盛り込んだもの。アイデンはこれまで、自社工場の生産性向上とエネルギー効率を高めるために、独SiemensのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)プラットフォームサービス「MindSphere」と、PLC(Programmable Logic Controller)の「SIMATIC」を導入。それらIoTシステムを使い、現場で発生するデータのエッジ処理や、蓄積したデータのクラウドでの分析などに取り組んできた。
その結果として、権限に応じたアクセス制御や、消費電力の制御、そのデータ収集などにおいて成果が出始めているという。
アイデン自身は今後、制御盤組立ロボットや、加工機の制御、作業員の稼働状態の監視、工場の状態監視に取り組む計画を立てている。ショールームでは、自社事例のほか、世界各社の事例やシステムに関する情報を提供する。