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電子回路の設計から製造、保守までに使うソフトウェアの統合管理基盤、米Keysight Technologiesが発表

DIGITAL X 編集部
2018年2月8日

電子回路の設計から製造、テスト、出荷後のメンテナンスなど、それぞれの業務で使用する各種ソフトウェアと、そのデータを一元管理する基盤ソフトウェアを計測器や関連ソフトウェアを開発・販売する米Keysight Technologiesが発表した。各段階で発生するデータを統合管理し、必要なときにすぐにデータを利用できる。2018年1月30日に発表した。

 新製品の「PathWave」は、設計や、製造、テスト、メンテナンスなどの各段階で使用するソフトウェアの基盤となり、それぞれのソフトウェアが生成するデータを統合管理する。各ソフトウェアは、PathWaveが管理しているデータを取り出して利用できる。たとえば、メンテナンス時に設計データを取り出すなどである。API(Application Programming Interface)を使えば、PathWaveが持つデータを利用する独自プログラムの開発や他システムと連携が可能である。

 PathWaveは現在、データ解析ソフトの「PathWave Analytics」と、ソフトウェアテストツールの「PathWave Test」、同社製計測器が内蔵するFPGA(Field Programmable Gate Array)の回路を比較的簡単な操作で変更する機能を持つ「PathWave FPGA」の3種類からなる。Analyticsを使えば。製品の故障時期を予測したり、プロセスを改善したりを可能にする(図1)。今後、設計からメンテナンスまでのソフトウェアを順次提供していく予定だ。

図1:「PathWave Analytics」の画面、機器の動作状態と警告履歴をひと目で確認できる