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ソフトウェア部品もまとめて管理できるPLMシステム、独シーメンスが発表
2018年2月21日
ソフトウェア部品もまとめて管理できるPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)システムを独シーメンスが開発した。電子機器の設計・開発におけるソフトウェアの位置付けが高まっていることに対応した。ソフトウェア開発の現場にアジャイル開発や継続的デリバリーなどの開発手法を導入できる。日本法人が2018年2月14日に発表した。
独シーメンスが発表したのは、PLMシステムにALM(Application Lifecycle Management:アプリケーションライフサイクル管理)システムの機能を組み合わせたもの。電子機器業界向けに開発した。
電子機器業界では、インターネット接続機能を備えた端末など、必要な機能をソフトウェアで実現する製品の開発が増えている。しかし、ソフトウェアで実現する機能が増えると、ソフトウェアの複雑化と肥大化が進行し、その管理が難しくなる。
シーメンスが開発した新システムでは、ソフトウェア部品をハードウェア部品とともに部品表(BOM:Bill of Materials)に記載して管理できるため、ソフトウェアの開発工程を追跡し、ソフトウェアのバグの改善にかかる時間が短くなり、結果として製品全体の品質を高いレベルで維持できるといる。
電子機器業界では多くの企業がすでに、PLMシステムでハードウェアの開発、流通、販売などを管理している。だが、ソフトウェア開発の工程管理や開発効率の向上などに向けては十分に対応できていない企業が少なくない。シーメンスの新PLMシステムでは、ALMシステムが持つ機能も利用できる。ソフトウェア開発の現場に、アジャイル開発や継続的デリバリーなど、新しいソフトウェア開発手法を導入できるともしている。