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アメリカやインドで実績がある国産IoTシステム基盤、Kiiが国内で提供開始

DIGITAL X 編集部
2018年2月28日

IoTシステム基盤を開発・運用するKiiはは、「Asset Monitoring」を日本市場に投入する。すでに米国やインドでサービスを提供しており、企業の利用が始まっている。2018年2月20日に発表した。

 Kiiが提供する「Asset Monitoring」は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を実現するためのシステム基盤サービス。米国やインドではすでに、大規模農場の肥料タンクの管理や、ピザの自動販売機の管理、低温輸送、電力メータの遠隔検針、充電池の保守などに利用されているという。

 今回、日本でのサービス提供に向けては、ゲートウェイなどの小型端末を製造するサイレックス・テクノロジーと協業。サイレックス製のゲートウェイ製品をAsset Monitoringで利用できるようにすることで、サービス開発者の負担軽減を図った(図1)。

図1:サイレックス・テクノロジーのゲートウェイ製品「GW-100AN」

 ゲートウェイをクラウドサービスに対応させるには、ゲートウェイにクラウドエージェントなどの専用プログラムを組み込む必要がある。今回の協業では、Asset Monitoringに対応するプログラムを予め組み込んで提供する。サービス対応済みのゲートウェイを使えば、システム開発者はIoTサービスの開発に専念でき、開発期間の短縮などが期待できる。

 Kiiとサイレックスは、Asset Monitoringと対応済みゲートウェイを、医療機器メーカーの設備稼働監視や工場機器の稼働監視といった用途に向けて提案したい考えである。