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ダイキン工業、空調機から得られる空間データを共有するためのデータ活用基盤を開設

DIGITAL X 編集部
2018年3月1日

ダイキン工業がこのほど、空調機から得られる空間データを活用するための基盤を開設した。同基盤を使ってパートナー企業とデータを共有し、新しいサービスの開発に取り組む。2018年2月21日に発表した。

 ダイキン工業が開設したのは、データ活用基盤の「CRESNECT(クレスネクト)」。オフィスビルに設置されている空調機に、センサーやカメラを組み込み、各種の空間データを収集しCRESNECTに集める(図1)。空調機は、一般的なオフィスビルでは1部屋に1台以上が、部屋全体を見わたせる天井に設置されている。温度や湿度だけでなく、空間の明るさや音、人の数や位置、動き方など、人と空間に関する多くの情報を得られるとしている。

図1:データ活用基盤の「CRESNECT(クレスネクト)」で空調機で取得した各種データをパートナー企業と共有する

 同社はこれまでも、業務用空調機をオンラインで遠隔監視する「エアネットサービス」を展開し、室温や運転状態などのデータを取得・分析してきた。今後は、上記のような種々のデータを集めることで、新たなサービス開発を目指す。集めたデータはパートナー企業とも共有する。

 まずはオフィスビルを対象に新サービスを開発する。オフィスの生産性向上や、そこで働く人々の健康維持を目指したデータ活用法などを考えている。さらに、店舗や高齢者施設、病院、教育施設といった建物に対しても、空間データを活用した新サービス開発を期待する。