• UseCase
  • 公共

和歌山県、観光振興や人材育成に向けたデータ活用でNECと連携

DIGITAL X 編集部
2018年3月2日

和歌山県は、データ活用を通した観光振興、地域活性化、人材育成などに取り組む。そのためにNECと連携する。2018年4月に開設予定のデータ利活用推進センターを核に、NECのAI(人工知能)技術などを使ったデータ活用に取り組む。包括連携協定を2018年2月22日に締結した。

 和歌山県は、総務省統計局が一部の部署を2018年度から和歌山市内に移転させることを契機に、データ活用を進める方針を打ち出している。2018年4月には「和歌山県データ利活用推進センター」を開設する予定だ。NECとの包括連携協定により、その動きを本格化させたい考えである(図1)。

図1:包括連携協定締結後の様子。NECの執行役員 石橋 研二 氏(左)と、和歌山県庁の企画部長 髙瀨 一郎 氏

 データ利活用推進センター開設後、和歌山県は県内の公開データに加え、総務省統計局が持つ「統計ミクロデータ」の分析を開始。その活動を通して観光振興や地域活性化、人材育成などを進める予定である。

 和歌山県とNECはすでに、AI・ビッグデータを活用した総務省のSNS解析実証事業で協力関係にある。NECは、包括連携で得た知見を和歌山県の観光振興に活かすほか、県内の大学と連携して高度なデータ活用ができる人材を育成するとしている。その一環としてNECは、大学からインターンを受け入れる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名和歌山県
業種公共
地域和歌山市
課題地域の観光振興や、今後求められる人材を育成したい
解決の仕組み「データ利活用推進センター」を核に、NECが持つAI技術などを活用。共同研究も進める
推進母体/体制和歌山県、NEC
活用しているデータ県が持つ公開データや、総務省統計局の「統計ミクロデータ」など
採用している製品/サービス/技術NECのAI技術など