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スマートシティ関連の世界市場規模は2021年に14兆円超に、米IDC調査

DIGITAL X 編集部
2018年3月13日

スマートシティ構築の動きが本格化し、2021年には世界の市場規模は14兆円を超えるとの予測を、米調査会社のIDCが公表した。IDC Japanが2018年3月7日に発表した。

 米IDCの予測によれば、2018年のスマートシティ関連の世界市場の規模は、およそ800億ドル(8兆4800億円、1ドル=106円で換算。以下同様)。市場は、その後も成長を続け、2021年には、およそ1350億ドル(14兆3100億円)に達する。

 2018年時点で、スマートシティ関連市場で最も大きいのはアメリカで、その規模は約220億ドル(2兆3320億円)。それに中国市場が、約210億ドル(2兆2260億円)で続く。両国の市場は、ほぼ同じペースで成長するとIDCは予想する。2018年以降5年間の年複利成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は、米国市場が19%、中国市場は19.3%になる見込み。

 世界で最も急速に成長する市場は、中南米とカナダ。2018年以降5年間のCAGRは、中南米市場が28.7%、カナダ市場は22.5%に達するとしている。

 世界のスマートシティ市場の中でも投資が集中する分野としてIDCは、「インテリジェントな交通/輸送」「固定式のビジュアル監視」「スマート屋外照明」「環境モニタリング」を挙げる。

 ただし、地域によって投資額が大きくなる分野は異なるとみる。米国、西ヨーロッパ、日本では「インテリジェントな交通/輸送」への投資が、中国では「固定式のビジュアル監視」への投資が最も大きくなる。「固定式のビジュアル監視」は米国市場では2番目に投資額が大きく、日本では「環境モニタリング」への投資が膨らむとしている。