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社会インフラや産業分野に特化したエッジコンピューター、東芝デジタルソリューションズが発売

DIGITAL X 編集部
2018年3月15日

工作機械や発電機のそばなど、設置環境が厳しい中での長期利用を想定したエッジコンピューターが登場した。東芝デジタルソリューションズが2018年3月13日から販売している。

 東芝デジタルソリューションズの「IoTゲートウェイ」は、社会インフラシステムや産業分野での使用を想定したエッジコンピューター(図1)。同分野で稼働する左産業機器などは、設置環境が最高60℃になったり、10〜20年と長期に運用するケースも少なくない。IoTゲートウェイは、そうした機器の近くに設置できるように設計されている。

図1:東芝デジタルソリューションズの「IoTゲートウェイ」

 具体的には、寿命が短い部品の使用を控え長寿命の部品を選んだり、きょう体をヒートシンクにして内部を冷却する構造を採用したりしている。セキュリティ面でも、装置を不正に解析してデータを改ざんしようとしても不可能な設計にしたほか、使わない外部インタフェースの動作を停止させる機能などを搭載する。

 OSにはCentOS 7.4を搭載。東芝のIoT基盤「SPINEX」に対応するソフトウェアを追加することで、機器の故障予兆を検出するなどをエッジ側で処理できる。SPINEX対応ソフトウェアは東芝が開発し、東芝デジタルソリューションズが提供する。

 IoTゲートウェイは2つのモデルがあり、違いはプロセサとメモリー容量。デュアルコアの「Intel Atom E3930(1.3GHz)」と4Gバイトのメモリーを搭載する機種と、クアッドコアの「Intel Atom E3940(1.4GHz)」と8Gバイトのメモリーを搭載する機種である。他の仕様は共通で、ストレージは容量が15GB/32GBのSSD、インタフェースは、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2、RS-232C/RS-485対応のD-Sub9ピンコネクタを持つ。オプションで3G/LTE/GPS通信モジュールを用意する。