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オフィスでの人やモノの動きを1つのセンサーで検知、米Enlightedのサービスを日立ソリューションズが国内販売

DIGITAL X 編集部
2018年3月20日

オフィス内の人やモノの動きをセンサーで1つのセンサーでとらえられるサービスを日立ソリューションズが2018年4月から販売する。2018年3月14日に発表した。

 日立ソリューションズが提供するのは、米Enlightedが開発したIoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連サービス。オフィス内に専用のセンサーを設置することで、人やモノの動きや施設の利用状況を把握できるようにする(図1)。

図1:オフィス内の施設の利用状況を把握(上)したり、人の動線を可視化(下)したりが可能になる

 特徴は、1つのIoTセンサーで赤外線と温度、照度を測れることと、IoTセンサーがメッシュ状のネットワークを構成しデータを収集できること。赤外線は人感センサーとして機能する。加えて、Bluetooth Low Energy(BLE)の通信機能により、BLEビーコンを持つ人やビーコンを貼り付けた物の動きを検知する。一般にこれらを検知するには複数のセンサーを設置したりネットワークを構築したりする必要がある。

 このIoTセンサーを日立ソリューションズは2017年3月から自社オフィスに導入し従業員の動きの可視化や入退館を管理してきた。また内装デザインなどを手がける三井デザインテックのオフィスでも2017年9月からの3カ月間、約400人のスタッフを対象に実証実験に取り組んだ。自社では施設の稼働状況の可視化や適切な就労管理への効果を、三井デザインテックの実証では人のコミュニケーション状況の分析に有効なデータを収集できることを、それぞれ確認したという。

 新サービスの利用料金は、広さ200坪で50人が働くオフィスの場合、初期導入費が200万円(税別、以下同)から、月額利用料は10万円から。