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スマートシティに向け建物の3DデータのBIMとIoTを連携、国内3社が協業
ビルなどの建築物に関する情報を3Dモデルで持つBIM(Building Information Modeling)とIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を組み合わせて活用するために国内3社が協業する。BIMの利用範囲を広げるのが狙い。2018年3月14日に発表した。
協業するのはレッドスタックジャパン、データテクノロジー、日本システムウエア(NSW)の3社。レッドスタックジャパンは、シンガポールのRedstack Globalのグループ会社。建築物に関するデータを集積し3Dモデルを作成する「FUZOR」を提供している(図1)。
データテクノロジーは組み込み開発ツールに特化してきた企業でIoT分野に向けたセンサー「SenSu」などを手がける。NSWは、IoTデータを収集・分析するためおクラウドサービス「Toami」などを提供している。
今回の協業で3社は、それぞれの製品/ノウハウを持ち寄り、建築物に関する3DモデルであるBIM(Building Information Modeling)と、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)によるセンサーデータを統合し、建築物の最新状態を可視化できるようにする。
BIMは、建築物などの企画から設計、施工、維持管理までの各段階を通じて必要なデータを一元的に管理するための3Dモデル。ここにセンサーデータなどを組み合わせることで、建物などの最新状態を把握できるようになる。
日本でのBIMの活用は、大手建設会社による大規模ビルの設計・施工管理を中心に利用されている。海外では、一般住宅の内装を含め、建築のより広い範囲で李利用が始まっているほか、各地でのスマートシティへの取り組みが本格化してきたことから、建物だけでなく都市全体を管理するための仕組みとして注目が高まっている。
3社は今後、IoTを組み合わせることでBIMの適用範囲の拡大を目指す。具体的には、土木、防災、工場、商業施設などに向けたシステムを提案する。