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既存の監視・制御システムにAI機能を追加するパッケージ、NECが発売
2018年4月30日
工場やプラントなどが持つ既存の監視・制御システムにAI(人工知能)機能を追加するためのパッケージ製品をNECが2018年4月23日から販売している。既存データなどからシステムの稼働状況を自動でモデル化できるため、予防保守などに利用できるとしている。
NECが販売するのは、「NEC Advanced Analytics - インバリアント分析 V2.1」。同社独自の「インバリアント分析技術」を工場やプラント向けにパッケージ化した。既存の監視・制御システムに組み合わせることで、異常発生を予知したり、その発生個所や影響範囲を表示したりできる(図1)。
インバリアント分析は、センサーデータなどからシステムの振る舞いを自動的に学習しモデル化するための技術。これまでに、電力プラントのほか、製造業や石油化学業のプラントなど累計300件以上の実案件で検証してきた。センサー間の関係性の監視や、多数のセンサーデータをリアルタイムに分析できる性能などが評価されているという。
インバリアント分析 V2.1は、監視・制御システムが取得するデータなどから、まずは定常時の機械の稼働状態を把握する。それを元に、その状態から外れた稼働状況を異常の予兆だと判断し警告を発する。
インバリアント分析 V2.1の価格は、監視するセンサーの数が500までの場合で520万円(税別)。センサーは250個単位で追加できる。本システムの導入支援や操作指導といったサポートをパッケージ化した「インバリアント分析スターターパック」も用意する。スターターパックの価格は3カ月で200万円(税別)である。