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運用担当者を対象にしたLPWA対応のIoT基盤サービス、インターポレーションが提供

DIGITAL X 編集部
2018年6月18日

LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークに対応したIoT基盤を構築するためのクラウドサービスを、アジア圏で事業展開するインターポレーションが2018年6月15日から開始した。IoTデバイスの管理からデータの収集、可視化までをカバーする。2018年5月31日に発表した。

 インターポレーションの「Interpolation Platform」は、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークを使ったIoT基盤を構築するためのクラウドサービス。IoTデバイスからデータを収集し、集計結果をグラフやレポートとして作成できる。日本のほか、米国、欧州、東南アジアで2018年6月15日からサービス提供を開始した。

 Interpolation Platformは、(1)LPWA(Low Power Wide Area)管理ツール「NOCXX」、(2)データの視覚化ツール「VIZIXX」、(3)複数クラウドの管理ツール「STAXX」、の3つのサービスからなっている。NOCXXは2017年11月から提供しており、VIZIXXとSTAXXを今回、追加した。いずれも、「システムの開発者向けではなく、運用担当者や利用者に向けたサービス」としている。

 NOCXXは、ネットワークを構成するゲートウェイやIoTデバイスを管理する(図1)。IoTデバイスによるセンシングの開始・停止などもWeb画面から設定できる。LPWAとしては現在、LoRaAllianceの「LoRaWAN」に対応。今後は、「Sigfox」や、セルラーLPWAのLTE-M(Cat.M1)、NB-IoTにも対応する計画だ。通信方式の違いを意識することなく混在環境を運用できる。

図1:「NOCXX」を中核としたIoTシステムの動作環境(インターポレーションのホームページより)

 VIZIXXは、収集/蓄積したデータを集計し可視化するためのツール。ただし、インターポレーションはVIZIXXを「データの必要性や傾向を見る初期判断ツール」に位置付けており、本格的なデータ分析は、VIZIXXに接続する専用アプリケーションで実行する。専用アプリケーションとして、物流、環境、ヘルスケア、インフラなどを用意する。VIZIXX自体は無償で提供する。

 STAXXは、複数のパブリッククラウドの使い分けを可能にするツール。管理画面から各パブリッククラウドの機能や利用料金などを確認しながら、センシングしたデータの種類や性質に応じて適切なパブリッククラウドを選び利用できる。

 NOCXXの利用料金は、ゲートウェイ×50台まで、センサー×1000台までの「ビジネス版」が月額3万円。それ以上は個別見積もりになる。ゲートウェイ×5台まで、センサー×20台までの無償版(3カ月間)も用意する。

 インターポレーションは、アジア圏でのIoT関連サービスに力を入れている。2017年10月には、IoT関連デバイスなどを開発・製造するオリオン電機と資本提携している。