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”睡眠の質”を可視化するシステム、宿泊業者向けに凸版印刷が発売
2018年7月24日
ホテルなどの宿泊事業者に対し”睡眠の質”を可視化するシステムを凸版印刷が販売している。マットレスの下にセンサーを置き、心拍や呼吸などのデータを取得して分析する。2018年6月22日に発表した。
凸版印刷が販売する「SensingWave睡眠見守りシステム」は、睡眠時の状態を可視化するシステム。睡眠をいくつかの「タイプ」に分類したうえで、そのタイプに合わせて良、より好な睡眠ができるようにするためのたアドバイスなどを記載した「睡眠レポート」を作成する(図1)。
すでに阪急阪神ホテルズが運営するホテル「レム日比谷」(東京都千代田区)が、SensingWave睡眠見守りシステムによる睡眠診断サービスを、1日5室限定で試験的に運用している。
睡眠のタイプは、宿泊客の就寝時刻や、覚醒時刻、睡眠時間、熟睡度、睡眠サイクル、寝返りの回数をスコア化し決定する。これら睡眠状態を示す数値は、
ベッドのマットレスや敷布団の下に置いたシート型の生体センサーを使って、心拍や呼吸などの生体信号を取得(図2)。それを独自アルゴリズムで分析し算出する。
生体信号を解析する独自アルゴリズムは、山形大学工学部応用生命システム工学科の新関 久一 教授の協力を得て開発した。睡眠レポートに記すアドバイスの作成には、睡眠コンサルティングサービスを提供するニューロスペースの協力を得ている。
凸版印刷は、SensingWave睡眠見守りシステムにより、2018年に約1億円の売上を目指す。