東京・大手町と六本木間で自動運転タクシーの実証実験、日の丸交通とZMPが実施

実証実験に使用する予定のZMP「RoboCar MiniVan」

　今回の実証実験は、ZMPが開発した自動運転車両「RoboCar MiniVan」と予約システムを使って、日の丸交通がタクシーサービスを提供する。車両は基本的には自動運転で運行するが、非常時に備えて運転席にドライバーが、助手席に技術担当者がそれぞれ乗車する。予約から乗車手続き、運賃決済まではスマートフォンの専用アプリで済ませる。

　走行区間は東京都千代田区のオフィスビル「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」と、東京都港区のオフィスビル「六本木ヒルズ」を結ぶ約5.3km。この区間を1日4往復する。オフィスビルを所有する三菱地所と森ビルも実験に協力する。

　自動運転タクシーの利用希望者は、専用Webサイトで公募する。1回の利用料金は片道1500円（税込）の予定である。

　ZMPは、RoboCar MiniVanの試験走行を重ねている。これまでに、お台場周辺の片側4車線で恒常的に混雑している道路などでも試験に成功。2017年12月には、運転席にドライバーを乗せず、非常時は遠隔操作で対応するという条件での走行試験を成功させている。