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AIで倉庫作業員の配置を最適化するサービス、NECが2019年1月に開始

DIGITAL X 編集部
2018年9月18日

倉庫の稼働状況に合わせて、AI(人工知能)が作業員を最適な位置に配置する仕組みをNECが開発し、2019年1月からサービスとして開始する。事前の実証では、生産性が約10%向上したという。2018年9月6日に発表した。

 NECが2019年1月に開始するのは「物流リソースマネジメントサービス」。AI(人工知能)を使って荷物の量を予測して適切な作業員数を算出したり、現場の負荷をAIで分析し残っている作業量と直近の生産性から作業員の配置変更案を作成したりができる(図1)。

図1:倉庫作業の負荷に応じて、作業員の配置変更案を自動的に作成して提示する

 サービス開始に先立つ2018年7月、本サービスの実証実験を日通NECロジスティクスの倉庫で実施している。作業員数の計画、配置、稼働状態に応じた配置変更などにより、特定のエリアで、特定の期間において生産性が約10%向上したという。

 さらに2019年上半期からは、業務内容や時間、場所、商品特性などをAIで分析し、作業員の特性に合った業務を割り当てる機能も提供する予定。過去の作業実績から、作業員の資質と、担当した業務の成果などから、その作業員の適正に合った業務を割り当てる。

 NECは、この機能により、作業員の定着率が向上するほか、募集や教育にかかるコストを削減でき、作業品質の悪化を防止できるとしている。