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日本でのシェアサービスの認知度は40%台、PwCコンサルティング調査

DIGITAL X 編集部
2018年9月19日

「日本における各種シェアリングエコノミーの認知度は2018年に前年から10ポイント増の42.4%」--。PwCコンサルティングが、こんな調査結果を2018年9月7日に発表している。

 今回の調査対象は日本国内全域の16歳~70台の男女9918人。そのうち「シェアリングエコノミーのサービスのいずれかを知っている」と回答した1000人と、「シェアリングエコノミーのサービスのいずれも知らない」と回答した1000人の合計2000人を対象に、シェアリングエコノミーのメリットや懸念点などを聞いた。2018年5月25日から28日にWebによるアンケートの形で実施した。

 何らかのシェアリングエコノミーサービスを知っているかとしたのが42.4%。前年(2017年)調査では30.6%だったので、認知度は10ポイント以上向上している(図1)。

図1:シェアリングエコノミーサービスの認知度(出所:PwCコンサルティング)

 知っているシェアリングエコノミーサービスとしては、「モノ」が70.7%で最も多く、「移動手段」が68.9%で続く。「家事・手伝い・シッターなどのスキルや労働力」が前年の23.5%から36.7%への認知度を上げている(図2)。

図2:分野別のシェアリングエコノミーサービスの認知度(出所:PwCコンサルティング)

 シェアリングエコノミーサービスを利用してみたいかどうかについては、若年層ほど積極的に利用したいとし、年齢層が上がるにつれて利用したいという回答は減っている(図3)。

図3:年代別にみたシェアリングエコノミーサービスの利用意向度(出所:PwCコンサルティング)

 利用したいサービスの種類としては、「場所・空間」と「移動手段」に関するサービスが上位にくる(図4の左)。「利用したいと思う」と「利用を検討してもいいと思う」という回答の合計でみれば、どの種類のサービスも前年調査よりも大きくポイントを伸ばした(図4の右)。「家事・手伝い・シッターなどのスキルや労働力」が31.7%あり、「モノ」の31.6%を上回った。前年は順位は逆だった。

図4:利用してみたいシェアリングエコノミーサービスの種類(出所:PwCコンサルティング)

 シェアリングエコノミーサービスを利用するメリットとしては、「金銭的な節約ができる」が最も多かった。特に「場所・空間」「移動手段」「モノ」の3分野では、金銭的な節約を挙げる回答が2倍程度、他の回答を引き離した。ただし、残りの3分野では僅差だった(図5)。

図5:シェアリングエコノミーサービスを利用する際のメリット(出所:PwCコンサルティング)

 懸念事項については、いずれのサービス分野でも「事故やトラブル時の対応」を挙げる回答が最も多く、それに「サービス・製品の信頼性」「サービス・製品の安全面」「サービス・製品の質」が続くる(図6)。

図6:シェアリングエコノミーサービスを利用する際の懸念事項(出所:PwCコンサルティング)

 シェアリングエコノミーについて感じることでは、「行政による規制やルールの整備・強化が必要」とする回答が、「あてはまる」と「ややあてはまる」を合計すれば半数以上を占める。「2年後には自分がシェアリングエコノミーのサービスを利用していると思う」という回答は16.4%にとどまった(図7)。

図7:シェアリングエコノミーについて感じること(出所:PwCコンサルティング)

 今回の調査結果についてPwCコンサルティングで新規事業創出活性化に取り組む専門チーム「グローバルイノベーションファクトリー」の野口 功一リーダーは次のようにコメントしている。

 「認知度は昨年より上昇したが、まだ日本に広く浸透しているとは言えない。海外で広く普及しているライドシェアや民泊が、日本では規制などの問題で普及していないことが1つの要因として挙げられる。スキルシェアの分野のように、家事、介護、料理、子守などの需要を満たす新サービスが登場し、少しずつ利用者の支持を広げていることも分かる。デジタルツールに慣れ親しんだ若年層や、ライフスタイルの変化が頻繁に訪れる子育て世帯が、需要をけん引していく傾向が今後も続くだろう」