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BIMデータを読み込み空間の照明環境をシミュレーションするソフトの新版、インテグラが発売

DIGITAL X 編集部
2018年10月3日

3D(3次元)設計ツールで作成したBIM(Building Information Modeling)データを読み込み、空間の照明環境をシミュレーションできるソフトウェアをインテグラが2018年9月下旬から販売している。中間ファイルの作成や欠落データの補完が不要になる。2018年9月13日に発表した。

 インテグラが発売したのは照明シミュレーションソフトウェア「Lumicept」の最新版となる「バージョン10.5」。米Autodeskの3D(3次元)設計ツール「Autodesk Revit 2017/2018(Revit)」で作成したBIM(Building Information Modeling)データを読み込み、その空間における照明環境をシミュレーションする(図1)。

図1:Revitで作成したデータ(左)、OmniPort/RVで変換したデータ(中)、照明シミュレーションの結果(右)

 新版では、Revitで作成したBIMデータを照明シミュレーション用に変換する機能「OmniPort/RV」を搭載した。これにより、Revitで指定した素材や光源のデータをLumiceptでの光源シミュレーションに適した形に自動的に変換する。従来は手作業で欠落部分を設定するといった作業が発生していた。

 米Trimble製の3Dモデリングツール「SketchUp」のファイルも、のまま読み込んで照明シミュレーションできるようにした。データ交換用のファイル形式「IFC」の新バージョンにも対応した。従来はIFC2x3以前までだった、IFC 4 Addendum 1にまで対応した。