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過疎地など交通・エネルギー問題に取り組む「ISOU PROJECT」をINDETAILとTISが開始、北海道で2019年夏に実証実験へ
2019年3月7日
過疎地などでの交通とエネルギー問題を解決する「ISOU PROJECT」を、ブロックチェーンなどを手掛けるベンチャー企業のINDETAILとITサービス大手のTISが開始する。北海道厚沢部町で2019年夏には実証実験にも取り組む。2019年2月26日に発表した。
INDETAILとTISが始めた「ISOU PROJECT(イソウ・プロジェクト)」は、少子高齢化や過疎化による交通インフラの衰退と、エネルギーコストの増加による地域経済の衰退という課題の解決を図ろうとする取り組み。両社を事務局に「ISOU PROJECT推進協議会」を設立し、実証実験や事業化に取り組む。
ISOU PROJECTではまず、次世代交通およびエネルギー流通の基盤となる「ISOUプラットフォーム」をEV(電気自動車)や再生エネルギー、ブロックチェーンといった技術を組み合わせて構築。新たな移送手段や地域活性化策、エコ社会の実現を目指す(図1)。
具体的には、(1)不採算性から公共交通機関が廃止され通学困難になるなどの交通弱者問題、(2)地域に交通手段がないため運転を余儀なくされた高齢者による事故、(3)バス運転手など移送人員の不足や人件費と燃料費の高騰が招く交通機関運営者の経営悪化などであある。再生エネルギーの活用を含む、地方におけるエネルギーマネジメントなどにも取り組む。
ISOU PROJECT推進協議会は、ISOUプラットフォームの実証実験の推進、事業展開準備、情報発信の3つを目的に活動する。実証実験としては2019年夏に北海道檜山郡厚沢部町で実施する予定だ。
プロジェクトの推進や実証実験には、北海道電力が支援メンバーとして参画。そのほか、東光高岳や日本オラクル、三井住友海上火災保険、スマートバリュー、クレメンテックなどの賛同企業が参加する。