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ロボットハンドなどを試作/検証できる「メカノ工房」、PFNが東京・大手町に開設

DIGITAL X 編集部
2019年3月6日

ロボット向けハードウェアを試作/検証できる施設となる「メカノ工房」を、深層学習技術などを手掛けるPreferred Networks(PFN)が東京・大手町に開設した。ソフトウェアとハードウェアの両面からロボット関連の研究開発を進め、新技術の実用化を早める。2019年2月26日に発表した。

写真1:ロボット向けソフトウェアをハードウェア込みで検証するための「メカノ工房」

 Preferred Networks(PFN)が東京・大手町に開設した「メカノ工房」は、ロボットハンドなどロボット向けハードウェアを試作したり、シミュレーション結果を実機検証したりするための施設。PFNが開発するロボット分野向けソフトウェアが、実環境できちんと動作するかどうかを、ハードウェアを試作して検証し、改善を繰り返すサイクルを短期間で回せるようにすることで早期の実用化を図るのが目的だ。

 ソフトウェアとハードウェアのエンジニアが互いの領域を身近に学び合える環境を整えることで、新たな技術革新につなげる狙いもある。

 そのためメカノ工房には、5軸マシニング、3軸マシニング、NCフライス、汎用旋盤、カーボン3Dプリンター、樹脂積層3Dプリンター、光造形3Dプリンターを導入済み、あるいは導入する予定である。

写真2:「メカノ工房」の内部には大型の工作機械などが並ぶ

 PFNは、工業用ロボット大手のファナックと協業し、工作機械やロボットの知能化や、自社開発による全自動片付けロボットシステムなどのパーソナルロボットの実用化を進めている。メカノ工房では、各製品群に適合するロボットハンドやアタッチメント、実験器具などを試作/検証する予定だ。