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スマートホームのための窓シャッターや玄関ドア、LIXILが発売

DIGITAL X 編集部
2019年3月11日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用したスマートホーム用の窓シャッターと玄関ドアを、総合建材メーカーのLIXILが2019年4月から「TOSTEM」ブランドで発売する。スマートフォンを使って窓シャッターを閉めたり、玄関ドアの施錠状態をメールで通知したりできる。2019年2月27日に発表した。

 LIXILが「TOSTEM」ブランドで発売するのは、スマートホーム用の窓シャッターである「スマート電動」と「電動」、および玄関ドアの「玄関ドアDA」「玄関ドアDA防火戸」。スマート電動/電動は、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンをリモコンにして、シャッターの開閉や開閉状態の確認ができる(図1)。

図1:窓シャッターをスマートフォンで開閉できる

 スマート電動はさらに、無線LANを介して、外出前などに家中の窓シャッターを一斉に開閉できる。家電や建材をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)でつなげる「IoTホームLink『Life Assist』」と連携すれば、外出先から閉めたり、GPS(全地球測位システム)を活用し、自宅から一定距離離れると自動で閉めるなども可能になる。

 施工者の負担軽減も図った。無線対応により複数のシャッターを連携させるため配線工事を不要にした。初期設定も1回の操作で終了する。停電後や異常感知後の復旧も自動化した。

 一方、玄関ドアDA/同防火戸は、スマートロックシステム「FamiLock」を標準搭載する。専用アプリをインストールしたスマートフォンなどを携帯していれば、スマートフォンを取り出さなくても玄関ドアのボタンを押すだけで解錠できる(写真1)。玄関ドアDA防火戸は国土交通大臣認定の防火設備だ。

写真1:スマートフォンを出さなくても玄関のボタンを押せば解錠できる

 専用アプリで施解錠した履歴はアプリに残る。外出後に施錠したかどうかは履歴で確認できる。家族が施解錠した際には登録したメールアドレスに通知できる(Gmailのアカウントが必要)。子どもの帰宅などの確認に利用できる。

 カギとして選択できるのは、(1)専用アプリをインストールしたスマートフォン、(2)ドアのボタンを押すだけでカギを開けられる「リモコンキー」(オプション)、(3)ドアのボタンを押してカードをかざすことで施解錠できる「カードキー」、(4)手動キー の4種類。家族それぞれが選択できる。

 Life Assistと連携させることで、スマートスピーカーによる音声操作や、他の建材/家電などとも連動できる。オプションの「外でもドアホン」をインターネットに接続すれば、スマートフォンによる来客応対や施解錠ができるようになる。

 スマート電動/電動の発売は、東日本で2019年4月1日、西日本では2019年6月1日になる。玄関ドアDA/玄関ドアDA防火戸は2019年4月1日に発売する。