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銀行APIを使って経理業務などを自動化するためのソフトウェア、NTTテクノクロスが発売

DIGITAL X 編集部
2019年7月18日

銀行が公開するAPI(Application Programming Interface)を利用するためのソフトウェアを、NTTテクノクロスが2019年7月19日から提供する。企業システムと銀行口座を連携し、経理業務などを自動化することが可能になる。2019年5月30日に発表した。

 NTTテクノクロスが提供する「BankingGate API-X」は、銀行が外部に公開する銀行API(Application Programming Interface)を企業システムから利用可能にするソフトウェア。企業システムと銀行口座を連携することで、経理業務の効率を高められるとする(図1)。

図1:NTTテクノクロスの「BankingGate API-X」を使った銀行APIの利用イメージ

 たとえば、経理担当者の日常業務である企業口座の残高照会や入出金明細取得などに関する業務を、スケジューラ機能で自動的に実行できるようになる。手作業で実施していた口座情報関連の経理業務を自動化でき、作業時間の短縮やオペレーションミスの防止に寄与する。

 銀行APIは、ファームバンキング(FB)の代替となるサービス。銀行が提供している入金や振込といった機能をインターネット経由で利用できるようにする。BankingGate API-Xは、その銀行APIを利用するための複雑な手順を不要にする。認証技術や利用手順に則ったAPIコール(クライアントプログラムがAPIを呼び出すこと)の実装などを不要にする。

 利用できるAPIは、NTTデータが提供する「AnserBizSOL API連携サービス(直接企業連携)」に対応したもの。対応金融機関を随時拡大する予定だ。企業システムと銀行間のデータ連携の標準だった「全銀協制定フォーマット」によるファイル連携にも対応し、
システム改造を最小限に抑えられるという。

 BankingGate API-Xの価格は月額15万円(税別)から。別途、初期費用が必要になる。