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カメラ上でAI分析ができるネットワークカメラなど、パナソニックi-PROセンシングソリューションズが発売

DIGITAL X 編集部
2020年3月24日

カメラ上で画像をAI(人工知能)で分析できるネットワークカメラをパナソニックi-PROセンシングソリューションズが2020年7月に発売する。サーバー側の負荷を分散する。同カメラ上で動作する機能拡張用ソフトウェアも用意する。2020年3月18日に発表した。

 監視や医療など産業用のセンシング技術を手がけるパナソニックi-PROセンシングソリューションズが2020年7月に発売するのは、AI(人工知能)処理用のプロセサを搭載したネットワークカメラの「Xシリーズ」。屋内ドーム型と屋外ドーム型、屋外ボックス型の3種類がある。セキュリティシステム「i-PRO EXTREMEシリーズ」に追加する。

 Xシリーズでは、映像の分析・解析などのAI処理をカメラ内で実行することで、これまでサーバー側で実施していたAI処理の負荷を分散し、監視システム全体の構築・運用を容易にする。より高精度な検知・識別・判定が可能になるという。分析・解析結果を外部機器に連携させることで種々のソリューションが開発できるともしている。

写真1:Xシリーズによる画像分析の例

 AIプロセサは最大3つのアプリケーションを実行できる。今回、機能拡張ソフトウェアとして、「AI動体検知アプリケーション」と「AIプライバシーガードアプリケーション」の2種を用意する。

 AI動体検知では、任意の指定エリアへの進入を判別し、警告の通知などを実行する。進入したのが自動車か、バイクか、自転車か、人かの判別ができる。

写真2:AI動体検知アプリケーションによる検知の例

 AIプライバシーガードは、カメラに映った人の顔や姿全体にモザイクをかけるソフトウェア。映像上で個人を特定できないようにすることで、映り込んだ人のプライバシーや肖像権を保護する。

写真3:AIプライバシーガードアプリケーションによるモザイクの例

 パナソニックi-PROセンシングソリューションズが用意するソフトウェアのほかに、独自のソフトウェアを開発するためのソフトウェア開発キットも用意する。

 Xシリーズと各種ソフトウェアは、パナソニック システムソリューションズ ジャパンが販売する。価格は、いずれもオープン価格である。