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5G対応のクラウドサービス、NTTドコモが提供

DIGITAL X 編集部
2020年3月23日

5Gを含む携帯電話網と接続したクラウドサービスをNTTドコモが2020年3月25日から提供する。同社のパートナー企業が提供する映像伝送やAR(拡張現実)/VR(仮想現実)といった5G対応のソリューションも提供する。2020年3月18日に発表した。

 NTTドコモが2020年3月25日に開始する「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、5Gに対応したクラウドサービス。利用者に近い位置にサーバーやストレージを配備する「MEC(Multi-Access Edge)」という仕組みを採用することで、低遅延とセキュリティを実現するという(図1)。まず東京拠点を開設する。

図1:「ドコモオープンイノベーションクラウド」のシステム構成

 2020年5月下旬以降には、5G対応端末とクラウド基盤の接続の通信経路を最適化し伝送遅延を短縮する「クラウドダイレクト」をオプションサービスとして提供する。それに合わせて神奈川、大阪、大分にも拠点を開設し、全国4拠点で運用する。

 クラウドダイレクトでは、これらクラウド拠点をユーザー自身が変更できる「ネットワーク・オン・デマンド機能」を提供する。同機能を使えば、複数拠点を組み合わせた、より低遅延なクラウドサービスを利用できるとしている。

 クラウド基盤には、ドコモが開発した画像認識APIなどを提供するほか、ドコモおよびパートナー企業が開発した映像伝送やAR(拡張現実)/VR(仮想現実)など5Gの特徴を生かした11のソリューションを順次搭載する予定である。

 パートナー企業に対してはこれまで、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を展開し、参画するパートナー企業にはトライアル環境を提供してきた。33社が技術検証を進めてきたという。

 ドコモオープンイノベーションクラウドの利用料金は、東京拠点の仮想マシンインスタンスが月額料金は4000円から。他拠点の月額料金およびクラウドダイレクトの月額料金は2020年5月下旬以降のサービス開始時に発表する予定である。