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スポーツチームとファンの関係構築を支援するサービス、MKIが開始

DIGITAL X 編集部
2020年3月25日

プロのスポーツチームを対象に、ファンやサポーターとの関係構築を支援するサービスを三井情報(MKI)が開始した。チケットなどの購入履歴や会員情報などのデータによる現状分析のほか、スマートフォン用アプリケーションやWeb接客などの導入を支援する。2020年3月23日に発表した。

 三井情報(MKI)の「スポーツチーム向けファンエンゲージメント支援サービス」は、プロのスポーツチームとファン/サポーターの関係をデータ分析やスマートフォン用アプリケーションなどを使って構築するための支援サービス。継続的な来場を促すためのマーケティング/セールス活動を、種々のチャネルを横断的に使って効率的に行えるようにする。

 まずは、チケットやグッズの購入履歴や会員情報といった既存データを使って現状を分析し、ファンとのコミュニケーションのあり方を設計する。そのうえで、新たなコミュニケーション策として、(1)スマホアプリの導入、(2)ファン/サポーターの体験を可視化するためのデータ分析、(3)Web接客などデジタルマーケティングツールの導入といった支援策を提供する。

 スマホアプリでは、すでにプロチームで利用実績のある基盤を使って、動画・音声の配信、チェックイン、健康づくり応援、プッシュ通知などのサービスを展開する(図1)。

図1:チームのスマートフォン用アプリケーションの主な機能。同社ホームページより

 チェックインでは、再来場をうながすために、スタジアムや練習場などを訪れれば「コイン」を提供する仕組み。健康づくり応援は、最寄り駅からスタジアムまでを含め、楽しみながら歩く習慣を身に付けられるようにする。こうしたスマホアプリを開発や運用の費用を抑えながら最短2カ月で導入できるとしている。

 ファン/サポーターの体験を可視化は、アプリなどを通じたオンラインでの体験と、スタジアムなどへの来場というオフラインでの体験をつなげて可視化するという(図2)。

図2:ファン/サポーターの、オンライン・オフライン両方の体験をつなげて可視化する

 AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)カメラを活用し、スタジアム周辺の混雑緩和やスタジアム運営の効率化、来場者の属性分析、飲食売店の売り上げ向上などに関するデータ分析を支援する。

 デジタルマーケティングツールとしては、Web接客ツールやデジタルスタンプなどを目的に応じて導入する。Web接客ツールではファンやサポーターの属性に応じてAIが最適な情報を選び配信できるとしている。