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工作機械の稼働状態と担当者の作業時間などをひも付けられる監視システムの最新版、ゴードーが発売

DIGITAL X 編集部
2020年4月22日

工作機械の稼働監視システムの最新版を、製造業向けITベンダーのゴードーソリューションが2020年4月13日にリリースした。機械の稼働状態に、担当者の作業時間などをひも付けることで、原価計算や人員の最適配置などが可能になる。同日に発表した。

 ゴードーソリューションが開発・販売する「Nazca Neo Linka(ナスカ・ネオ・リンカ)」は、工場における工作機械の稼働を監視するためのシステム。稼働データをリアルタイムに収集し、PCやスマートフォンのWebブラウザから確認できる。

 最新版の「Ver 2.0.0」では、収集対象のデータを工作機械以外にも拡大した。バーコードやRFID(ICタグ)などを読み取ったデータや、担当者の作業時間などを、工作機械の稼働状態とひも付けて表示する(図1)。

図1:「Nazca Neo Linka(ナスカ・ネオ・リンカ)」の最新版では、工作機械の稼働データと、バーコードなどを読み取ったデータや担当者の作業時間などをひも付けて管理できる

 たとえば、加工中や停止、段取り中といった工作機械の稼働状態とともに、プロジェクト名や担当者名、作業拘束時間、アラーム番号などの情報を一括で確認できる。これにより、原価計算や人員の最適配置・保全などを可能にする。収集・集計したデータはCSVファイルに書き出せる。

 Nazca Neo Linkaは、(1)稼働監視とNCプログラムの通信操作などを担うLinka Server、(2)稼働管理用のLinka Operaton Manager、(3)加工生産管理のLinka Work Managerの3つのソフトウェアで構成される(図2)。工作機械とのNCプログラムの送受信には、通信ソフトウェア「ナスカ・プロ マルチ通信」が必要になる。

図2:Nazca Neo Linkaのシステム構成

 最新版から、従来のパッケージ提供に加え、年間利用料を支払うサブスクリプション型でも提供する。小規模構成で開始し段階的に接続する機械の台数を増やすこともできる。最大32台まで定額で利用できる。

 Nazca Neo Linkaの価格と各種料金は表1のとおり。導入時は、接続に必要なハードウェアと導入作業費が別途必要になる。導入作業は専任スタッフが直接訪問して実施する。

表1:「Nazca Neo Linka」の価格・利用料(いずれも税別)
価格体系パッケージ型サブスクリプション型
システム名価格保守/サポート料年間使用料
Linka Server49万8000円4万9800円/年15万円
Linka Operaton Manager39万6000円3万9600円/年12万円
Linka Work Manager39万6000円3万9600円/年12万円