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現場の作業内容を音声から報告書を作成するサービス、菱洋エレクトロが開発

DIGITAL X 編集部
2020年4月24日

現場の作業者が音声で答えれば報告書が作成できるサービスを、菱洋エレクトロが開発した。店舗の巡回や工事現場の点検などで手を使わずに報告書を作成できる。作業内容をチームとリアルタイムに共有することもできる。2020年4月9日に発表した。

 菱洋エレクトロが開発した「Tolphin next」は、現場にいる作業員が音声で作業報告書を作成可能にするサービス。流通・小売業での店舗巡回や建設業における工事現場の点検作業など、手を使った作業が発生する業務でも、その場で音声から報告書を作成できる。雑音下などでもTolphin nextが有効に機能するようにインカムも開発中である。

図1:「Tolphin next」は音声による作業内容から報告書を作成する

 Tolphin nextは、ビジネスチャットボットの「direct」(L is B製)に音声認識技術を組み合わせて実現されている。報告書のフォーマットに沿ってチャットボットからの質問や作業指示を設定することで、作業者に作業内容の音声での入力をうながす。

 作業者の操作の流れはこうだ。インカムとスマートフォンを持ち、作業開始時に作業内容にあった報告書を選択する。作業が始まると、インカムから自動音声で「活動場所は?」「現場の状態は?」「現場の写真を撮影してください」などの質問や指示が出されるので、これらに声で答えれば良い。

 Tolphin nextは、回答内容を音声認識によってテキストに変換する。この時点で現場の状況をリアルタイムに本部などを含めたチームで共有することもできる。

 すべての報告が終われば、テキスト化した回答内容を報告書のフォーマットに入力し、報告書として完成させる。完成した報告書は専用のWebアプリケーションに保存され、ダウンロードできるようにする。

 Tolphin nextは、米Microsoftのパブリッククラウド「Microsoft Azure」上で動作している。