• News
  • サービス

画像認識のための学習モデル作成を自動化できるクラウドサービス、NTTドコモが開始

DIGITAL X 編集部
2020年6月2日

画像認識技術を使ったアプリケーションの開発に必要な学習モデルの作成やAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)化を自動で実行できるサービスをNTTドコモが2020年5月29日から法人向けに提供を始めている。事業会社は独自の画像認識アプリケーションをサービスとして外部に提供することもできる。同日に発表した。

 NTTドコモが提供を始めた「ドコモ画像認識プラットフォーム」は、画像認識技術を使ったアプリケーションの開発からAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)化までを支援するクラウドサービス(図1)。画像データによる各種の確認や監視、検索などにおいて人手に頼らない実行を可能にし、作業時間の短縮やコスト削減などが期待できるとする。

図1:NTTドコモの「ドコモ画像認識プラットフォーム」の概念

 ドコモ画像認識プラットフォームは、ドコモが独自開発したが画像認識エンジンを搭載する。(1)被写体の画像特徴(パターン)を事前に学習し画像に写っているものが「何か」を判定する「一般物体認識」エンジンと、(2)被写体が画像の「どこ」に位置しているかを判定する「物体検出」エンジンだ(図2)。

図2:NTTドコモが独自開発した「一般物体認識」エンジン(上)と、「物体検出」エンジンの適用例

 両エンジンと学習モデルを組み合わせることで推論を可能にするほか、API化までを自動化できるという。これにより、画像データをアップロードするなどの操作だけで、種々の画像認識アプリケーションを開発・実行できるとしている(図3)。

図3:ドコモ画像認識プラットフォームを使って開発できるアプリケーションの例

 サービス事業者であれば、サーバーなどの設備を保有することなく、ドコモ画像認識プラットフォーム上で開発した独自の画像認識アプリケーションをサービスとしてAPI経由で提供できることになる。

 一般に画像認識アプリケーションの開発では、さまざまな画像データを収集し、データの識別情報を付与する「アノテーション」作業により学習モデルを作成。その学習モデルを元に画像を識別する「推論」の仕組みを実現する。だが、そのプロセスには専門技術が必要で、多大な時間とコストがかかっていた。

 ドコモ画像認識プラットフォームは、ドコモのネットワーク内に設置されるクラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド」上で展開される。

 今後は、搭載する画像認識エンジンの種類を増やし、用途に合わせて複数の画像認識エンジンから最適な組み合わせを可能にすることで、企業ニーズに合わせたアプリケーションが開発できる仕組みを提供する予定である。