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アナログメーターの検針をスマホの撮影だけで可能にするサービス、KDDIが開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2020年6月2日

製造現場やビルなどに設置されているアナログメーターの定期的な点検・検針作業をスマートフォンで撮影するだけで完了できるサービスをKDDIが2020年6月1日に開始した。同社のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連クラウドサービスのオプションとして提供する。同日に発表した。

 KDDIの「KDDI IoTクラウドStandard 検針オプション」は、各種のアナログメーターをスマートフォンで撮影するだけで検針から台帳記録までを支援するクラウドサービス。作業員が目視でメーターを読み取りデータを手入力する手間を省くとともに、点検作業時の計測ミスや記載漏れ、データ改ざんなどの削減が期待できる。

 対応するメーターは、各種アナログメーターや文字表示するデジタルメーター、
回転式メーターなど。アナログパネルメーターと横目盛りマノメーターにも後日、対応する予定である(図1)。

図1:「検針オプション」が対応するアナログメーターの例

 検針には、専用のスマートフォン用アプリケーションダウンロードし、メーターを撮影すればよい。撮影したメーターのデータは同社のクラウドサービス「KDDI IoTクラウド Standard」に送り、AI(人工知能)が画像から数値を認識し台帳にリアルタイムに入力する(図2)。

図2:「KDDI IoTクラウド Standard 検針オプション」の利用イメージ

 撮影した画像の認識・検診データの読み取り、台帳記録の機能にはGMOクラウドが提供するメーター点検管理サービス「hakaru.ai(ハカルエーアイ)」を利用している。hakaru.aiの導入事例では、作業時間の最大82%削減した企業があるという。

 検針オプションサービスの料金は、契約時の事務手数料が1契約につき1万円(税別、以下同)。月額費用は1ID当たり5000円のサービスID利用料と検針オプション料金が掛かる。検針オプション料金は20メーターまでが2万円から、100メーターまでが6万円など。