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工業製品の遠隔診断・保守に必要なIoTの仕組みを3カ月で構築するサービス、フレクトとJIG-SAWが開始
工業製品のアフターサポートを遠隔から提供するために必要な仕組みを構築するサービスを、フレクトとJIG-SAWが共同で2020年8月3日に開始した。ハードウェア製品のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)化から、遠隔診断・保守、それらに必要な顧客管理環境までを3カ月で構築するという。同日に発表した。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連事業を手掛けるフレクトとJIG-SAWが協働で提供する「IoTリモートコントロールパッケージ for Customer Service」は、製造業が製品のアフターサポートを遠隔から実施するために必要な仕組みを構築するサービス。製品のIoT化から遠隔保守に必要な仕組みを、必要最低限の機能であれば3カ月で構築するという(図1)。
IoTリモートコントロールパッケージが構築対象にするのは、製品の稼働状況を遠隔から把握するためのIoT基盤や、同基盤で収集したデータから機器を診断し必要があればリモート保守を提供するための仕組み、および、これらの実行に必要な顧客やサポートスタッフの管理システムなど。顧客がオンラインでサービスを受けるための「マイページ」も構築する。
IoT基盤には、JIG-SAWが開発・開発する製品組み込み用のIoTエンジン「neqto:」を利用する。リモート保守のための業務アプリケーションはフレクトが、サービス業務用クラウドの「Salesforce Service Cloud」および「Salesforce Community Cloud」(いずれも米Salesforce.com製)を使って構築し連携させる。独自アプリケーションはAWS(Amazon Web Services)上に構築する。
工業製品のアフターサービスの現場では、機器が故障した際の保守スタッフの手配から、顧客への駆け付け訪問、シフトの調整、ソフトウェアの定期メンテナンスなど多くの業務が発生する。これら業務の効率化に加え、コロナ禍においては、スタッフの移動や人的接触を減らすなどの感染対策が喫緊の課題に浮上している。
両社は今後、大企業から中堅・中小企業まで、製造業を中心にリモート保守による業務の効率化とコスト削減を軸にIoTリモートコントロールパッケージ for Customer Serviceを提案していく考えだ。