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インテリアコーディネートを提案するためのVRシミュレーター、大日本印刷が提供開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2020年8月3日

仮想空間を介してインテリアコーディネートを提案するためのVR(仮想現実)シミュレーターを大日本印刷(DNP)が開発し提供を始めた。住宅や家具の3D(3次元)のCG(コンピューターによる設計)データを使い、顧客のイメージを具現化したインテリアを提案できるようにする。2020年7月28日に発表した。

 大日本印刷(DNP)が開発した「DNPバーチャルエクスペリエンス VRインテリアシミュレーター」は、VR(仮想現実)技術を使って仮想空間でのインテリアの提案を可能にするシステム。顧客が持つイメージに対し、3D(3次元)のCG(コンピューターによる設計)で制作した建具や床材などをその場で変更しながら提案する(図1)。

図1:仮想空間でインテリアの素材や色などを瞬時に変更して確認できる

 VRインテリアシミュレーターは、DNPが2019年10月に開発した「DNPバーチャルエクスペリエンスVRモデルルーム」のシミュレーション機能を強化して開発した。VRモデルルームは、さまざまな間取りやインテリアのコーディネートを疑似的に体験できるシステムだ。

 今回のシミュレーターでは、DNPがインテリアのトレンドを独自に分析して再現する仮想空間「5styles」内において、昼夜のライティングや、建具や床材、およびキッチンやクローゼットの素材や色などを切り替える。

 DNPはVRインテリアシミュレーターを、不動産や住宅、家具や住宅設備関連などで、ショールームやモデルルームを運営する企業に提供していく。

 VRインテリアシミュレーターの価格は、建具などの部材や家具などVR空間の作り込みを含めて500万~1000万円。DNPは関連製品/サービスを含めて2025年度に20億円の売り上げを目指す。