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ビルやプラントの点検業務をスマートグラスとARで効率化するサービス、HappyLifeCreatorsが提供

DIGITAL X 編集部
2020年8月6日

ビルやプラントなどの点検作業の効率を高めるためにスマートグラスとAR(拡張現実)技術を利用するサービスをITベンチャーのHappyLifeCreatorsが2020年8月17日から開始する。設備管理業界における人手不足と長時間労働を解消する。2020年8月4日に発表した。

 HappyLifeCreatorsの「TASKel」は、ビルやプラントの点検業務をスマートグラスとAR(拡張現実)を使って効率を高めるサービス。設備点検から、作業報告書の作成、管理者の承認までの一連の業務の効率化を図る(図1)。モニター導入している企業では、「管理者による異常項目の確認作業時間が8割程度削減できた」などの評価を得ているという。

図1:「TASKel」は作業報告書の作成から管理者の承認までの一連業務の効率を高める

 すでに大手車両機械メーカーが導入を始めているという。同社では今後、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用した遠隔操作支援や、作業データから機械や設備の不具合や故障を予知して管理する予知保全、新人や外国人労働者への動画教育などにも取り組むとしている。

 ビルやプラントの設備管理業界は近年、労働力不足に加え、目視確認などアナログ作業による長時間労働が慢性化していた。作業員によって判断基準が統一されていないことも課題だった。

 そこでTASKelでは、スマートグラスの画面に管理者が事前登録した手順書を表示する。作業員は、その手順に沿って点検すれば良く、個々の判断に依存しなくなる。

 点検結果は音声またはタップで入力し、必要な画像を登録する。そこから報告書が作成できるほか、結果は現場から管理者に報告できる。点検項目に閾値を設定しておけば、異常値が出た際に作業員に通知する。ペーパーレス化や、従業員同士の接触機会の削減も期待できるとする。

 HappyLifeCreatorsはこれまでにスマートグラス関連システムを受託開発し知見を蓄えてきた。TASKelは、それら知見とIoTなどの先進技術ををもとに開発した。

 TASKelの価格は、導入内容に応じた個別見積もりになる。