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音声通話をAI技術でテキスト化できるコンタクトセンターのクラウドサービス、NTTネオメイトが開始

DIGITAL X 編集部
2020年10月15日

通話音声をAI(人工知能)技術によってテキスト化し、オペレーター業務を支援するコンタクトセンターのクラウドサービスをNTTネオメイトが2020年10月7日に開始した。業務の効率化や応対品質の向上、運用管理の容易化などを図る。同日に発表した。

 NTTネオメイトの「AIコミュニケーションセンターサービス(AICC)」は、コンタクトセンターシステムを構築するためのクラウドサービス。従来のオンプレミス型サービスと比べ初期導入コストを抑えた。コンタクトセンターにおける業務効率や応対品質の向上、業務の可視化、オペレーター支援、運用の効率化に向けた機能を提供する(図1)。地域の市外局番の継続利用も可能だ。

図1:NTTグループのAI技術を利用した「AIコミュニケーションセンターサービス」

 AICCは、AI(人工知能)音声認識技術によって、顧客とオペレーターの通話音声をリアルタイムにテキスト化する。テキストデータを基に、関連するFAQ(よくある質問と回答)を自動検索したり、回答に必要な知識のレコメンドを得たりができる。テキスト化された通話内容は、応対中にリアルタイムに表示できる。通話終了後には、要約文を自動的に作成する。

 管理者支援機能では、設定されたNGワードなどを特定したり、保留の増加や応対の長時間化を検知したりすることで、トラブルへの迅速な対応を支援する。蓄積されたVOC(Voice of Customer:顧客の声)を分析し、応対品質の向上や商品/サービスなどの改善に利用する。

 オペレーターを評価するための通話履歴表示やダッシュボードを持つ。組織や従業員、注目ワード、コールリーズン(顧客が電話した理由)などを管理できる。

 通話音声の分析やテキスト化には、AI技術「corevo」(NTTグループ製)の音声認識技術や感情分析技術、日本語解析技術を採用した。NTTグループのコンタクトセンター基盤「ONE CONTACT Network」との一括提供にも対応する。