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ローカル5Gの企画、構築から運用までを支援するサービス、NECが開始

DIGITAL X 編集部
2020年12月3日

企業や自治体などがローカル5G(第5世代移動体通信サービス)を導入する際に、その企画から構築、運用までを請け負うサービスを、NECが2020年11月26日に開始した。無線局免許の申請なども専門家が支援するほか、初期投資を抑えた月額制メニューも用意する。同日に発表した。

 NECが開始したのは、ローカル5G(第5世代移動体通信サービス)の通信環境の企画から構築、運用までを請け負うサービス(図1)。所管当局への無線局免許の申請手続きや、電波特性を考慮したネットワークの設計、運用・保守などに必要な種々の専門的な知見やノウハウを提供する。

図1:NECのローカル5Gの導入支援サービス。企画・検証から、設計・導入、運用監視・保守までをカバーする

 具体的には、(1)コンサルティング、(2)インテグレーション、(3)マネージドの3つのサービスメニューを用意する。

 コンサルティングサービスでは、企業ニーズと現地環境に応じたネットワークサービスと今後の進め方を提案。準備段階における企画・要件定義から電波測定、5G端末の検証、実証実験までを実施する。NECの共創施設「ローカル5Gラボ」を使って利用企業が持つ機器と5Gネットワークを接続しての検証もできる。

 インテグレーションサービスでは、ローカル5Gの導入に必要な無線局免許の取得支援から、現地調査、設計、検証、ネットワーク構築までを実施する。実用免許の制度化が予定されているSub6(4.7GHz)帯域に対応したスタンドアロン(SA)型の基地局も提供する。

 マネージドサービスでは、5Gネットワークの24時間365日監視や問い合わせ対応、保守手配・復旧対処などを請け負う。5Gシステムを構成するコアネットワークや基地局などの機器と保守サービスをセットにし月額利用料金で提供するメニューを用意する。

 ローカル5Gの導入支援サービスの料金は、コンサルティングとインテグレーションの両サービスは個別見積もり。マネージドサービスは月額100万円(税別)から。2025年度までに、ローカル5G関連製品/サービスを含むネットワークサービス関連ビジネスで2000億円の売り上げを目指す。