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通話相手の感情を解析する機能、アイドマが電話営業支援ツールに追加

DIGITAL X 編集部
2021年2月26日

電話営業時に、通話相手の感情を解析する機能を、営業支援策を提供するアイドマ・ホールディングスが開発した。電話営業支援ツールの新機能として2021年2月15日から追加している。通話相手の感情をデジタル技術で数値化し対応スタッフに定量的にフィードバックすることで、より的確な対応が可能になるという。同日に発表した。

 電話営業用のツール「Sales Crowd」を提供するベンチャー企業、アイドマ・ホールディングスは、同ツールの新機能として、通話相手の感情を解析する機能の提供を開始した(図1)。相手の感情を加味して、より的確な対応を可能にすることで、オンラインセールスにおける営業力の向上が図れるとする。

図1:電話営業用ツール「Sales Crowd」に感情解析機能を追加したた

 Sales Crowdは、全国160万件以上の法人リストを内蔵し、ワンクリックで電話やDMを送信できる電話営業用のツールである。新たな感情解析機能では、営業担当者と通話相手の1対1での音声データを解析する。言語や人種、性別、年齢に左右されず脳の活動の変化が声に反映されることに注目した「LVAテクノロジー」という技術を使って感情を数値化する。

 検知できる感情は、エネルギー、ストレス、集中、期待、興奮、躊躇(ちゅうちょ)など44種類で、その変化を色とアイコンで表示する(図2)。

図:感情解析機能による取得できる感情の例

 LVAテクノロジーでは、感情解析の基礎データとして、両者の対話スピードや声の大小、リズムのほか、沈黙回数や会話比率、会話の被り回数、ラリーの回数の平均値を算出する。これら数値は会話のタイムラインに合わせて折れ線グラフにして表示できる。また会話内容の文字起こしも可能だ。

 音声のみでやり取りする電話営業は、通話相手の感情を読み取りにくく、アポイントの取得率などに大きな個人差が生じる。スタッフの経験・感覚に頼っていた対応のばらつきを少なくし、対応力を平均化できる仕組みが求められている。

 Sales Crowdの利用料金は月額5万円(税別)。